病院概要
本院は、戦後における精神病床の絶対的不足という社会情勢の中、昭和36年5月6日財団法人琉球精神障害者援護会によって、 南風原町宮平に「財団法人沖縄精和病院」として100床をもって開設されました。
その後、本土復帰の翌年の昭和48年4月1日沖縄県に移管され、「沖縄県立精和病院」として再出発しております。
また昭和61年3月1日、旧病院の老朽化に伴い、南風原町宮平から現在地の南風原町新川へ新築移転するとともに、 病院精神医療の質の向上を図り、沖縄本島における精神科救急の中核的役割や民間病院では対応困難な患者の治療、 離島における精神科医療の支援など公的精神病院としての役割を果たしています。
令和3年度末現在の病床数は、250床でその中には結核予防法に基づく結核指定病院としての病床4床を含んでいます。
標傍診療科目は、「精神科、心療内科、リハビリテーション科、内科、歯科」の5科目です。
令和4年3月末現在の会計年度任用職員等を含めた職員数は212人です。
施設指定・認定
- 保険医療機関指定
- 戦傷病者特別援護法指定
- 生活保護法指定
- 看護教育実習指定
- 第二種感染症指定
- 医師卒後臨床研修指定(協力型)
- 精神保健福祉法指定
- 日本精神神経学会専門医研修施設
- 医療観察法指定通院機関
- 特定病院認定
- 障害者自立支援医療機関
- DPAT登録病院
- 精神科救急医療体制当番病院
建築概要
名称 | 沖縄県立精和病院 |
---|---|
所在地 | 沖縄県島尻郡南風原町字新川260番地 |
土地 | 敷地総面積(22,688.42平方メートル) |
建物 | 本棟(8,514.292平方メートル)鉄筋コンクリート造3階建 リハビリテーション棟(1,231.190平方メートル)鉄筋コンクリート造2階建 エネルギー棟(456.515平方メートル)鉄筋コンクリート造3階建 雑屋建(57.400平方メートル) |
駐車場 | 80台 |
病床数 | 250床(うち4床は結核病床) |
厚生労働大臣の定める掲示事項
【入院基本料に関する事項】
当院では、(日勤、夜勤あわせて)入院患者15人に対して1人以上の看護職員を配置しております。また入院患者30人に対して1人以上の看護補助者を配置しております。
なお、病棟時間帯休日などで看護職員の配置が異なりますので、実際の看護配置につきましては、各病棟に掲示しておりますのでご参照ください。
【入院診療計画、院内感染防止対策、医療安全管理体制、褥瘡対策、栄養管理体制、意思決定支援及び身体的拘束最小化について】
当院では、入院の際に医師をはじめとする関係職員が共同して、患者さまに関する診療計画を策定し、7日以内に文書によりお渡ししております。また厚生労働大臣が定める院内感染防止対策、医療安全管理体制、褥瘡対策、栄養管理体制、意思決定支援及び身体的拘束最小化の基準を満たしております。
【九州厚生局長への届出事項に関する事項】(2025年4月1日現在)
入院時食事療養について
当院は、入院時食事療養(Ⅰ)の届出を行っており、管理栄養士又は栄養士によって管理された食事を適時(夕食については午後6時以降)、適温で提供しています。
基本診療料の施設基準等に係る届出
- 医療DX推進体制整備加算
- 精神病棟入院基本料(15対1)
- 臨床研修病院入院診療加算2 協力型
- 救急医療管理加算
- 診療録管理体制加算3
- 医師事務作業補助体制加算2
- 看護配置加算
- 看護補助加算1看護補助体制充実加算1
- 精神科応急入院施設管理加算
- 精神病棟入院時医学管理加算
- 精神科地域移行実施加算
- 精神科身体合併症管理加算
- 医療安全対策加算1
- 感染対策向上加算3連携強化加算サーベイランス強化加算
- 患者サポート体制充実加算
- 精神科救急搬送患者地域連携紹介加算
- 精神科入退院支援加算
- 精神科急性期医師配置加算1
- 精神科急性期治療病棟入院料1
- 初診料(歯科)の注1に掲げる基準
- 歯科外来診療医療安全対策加算1
- 歯科外来診療感染対策加算1
特掲診療料の施設基準等に係る届出
- 夜間休日救急搬送医学管理料
- こころの連携指導料(Ⅱ)
- 薬剤管理指導料
- 精神科退院時共同指導料12
- 検体検査管理加算(Ⅰ)
- 検体検査管理加算(Ⅱ)
- 一般名処方加算
- 療養生活継続支援加算
- 精神科作業療法
- 精神科ショートケア(大規模なもの)
- 精神科デイケア(大規模なもの)
- 抗精神病特定薬剤治療指導管理料
(2治療抵抗性統合失調症治療指導管理料) - 医療保護入院等診療料
- 外来在宅ベースアップ評価料(Ⅰ)
- 入院ベースアップ評価料
- 歯科治療時医療管理料
- 口腔細菌定量検査
- 有床義歯咀嚼機能検査1のロ及び咀嚼能力検査
- 咬合圧検査
- クラウンブリッジ維持管理料
- CAD/CAM冠
- 歯科外来在宅ベースアップ評価料(Ⅰ)
医療観察法の施設基準等に係る届出
- 通院対象者通院医学管理料
- 通院対象者社会復帰連携体制強化加算
- 医療観察精神科作業療法
- 医療観察精神科ショートケア(大規模なもの)
- 医療観察精神科デイケア(大規模なもの)
- 医療観察抗精神病特定薬剤治療指導管理料
(ロ医療観察治療抵抗性統合失調症治療指導管理料)
【明細書の発行状況に関する事項】
当院では、医療の透明化や患者さまへの情報提供を積極的に推進していく観点から、領収書の発行の際に、個別の診療報酬の算定項目の分かる明細書を無料で発行しております。
また、公費負担医療の受給者で医療費の自己負担のない方についても、明細書を無料で発行しております。
なお、明細書には、使用した薬剤の名称や行われた検査の名称が記載されるものですので、その点、ご理解いただき、ご家族の方が代理で会計を行う場合のその代理の方への発行も含めて、明細書の発行を希望されない方は、会計窓口にてその旨お申し出ください。
【保険外負担に関する事項】
当院では、洗濯代、診断書証明書などにつきまして、その利用日数、利用件数に応じた実費のご負担をお願いしております。
- 洗濯代 1日につき50円(だだし、月1,400円上限)
- 病衣貸与 1日につき73円
- 紙おむつ 各種実費相当額
- 診療情報提供にかかわる料金 (複写料:1枚33円 画像CD/DVD複写料:1枚550円)
- 第二意見相談料 1回につき5,380円(検査結果の判断又は画像診断を行った場合にあっては、5,380円に、当該検査結果の判断又は画像診断について点数表により算定した額に相当する額を加算した額)に100分の110を乗じて得た額
- 特別診断書 1件につき4,400円
- 死体検案書 1件につき4,400円
- 普通診断書 1件につき2,200円
- 簡易診断書 1件につき1,100円
- 特別証明書 1件につき4,400円
- 普通証明書 1件につき2,200円
- 簡易証明書 1件につき1,100円
【一般名による処方について】
当院では、後発医薬品の使用促進を図るとともに、医薬品の安定供給に向けた取り組みなどを実施しています。
当院では、後発医薬品のある医薬品について、特定の医薬品名を指定するのではなく、薬剤の成分をもとにした「一般名処方」を行う場合があります。一般処方名で処方することによって、特定の医薬品が供給不足した場合であっても、患者さまに必要な医薬品が提供しやすくなります。
一般名処方について、ご不明な点などがありましたらスタッフまでご相談ください。
ご理解ご協力のほどよろしくお願いいたします。
※一般名処方とは
お薬の「商品名」ではなく、「有効成分」を処方せんに記載することです。そうすることで供給不足のお薬であっても有効成分が同じ複数のお薬が選択でき、患者さまに必要なお薬が提供しやすくなります。
※後発医薬品のある先発医薬品(長期収載品)の選定療養費について
令和6年10月から、後発医薬品(ジェネリック医薬品)があるお薬で、先発医薬品の処方を希望される場合は、特別の料金がかかる場合がございますので、ご留意ください。(当院では、院外処方の場合)
この場合、先発医薬品と後発医薬品の価格差の4分の1相当の金額が、医療保険の患者負担と別にかかります。
【医療DX推進の体制について】
当院では、医療DXを推進するために、以下の取り組みを行っています。
- オンライン請求を実施しています。
- オンライン資格を確認するための体制を有しています。
- オンライン資格確認等システムから取得した診療情報を閲覧活用できる体制を有しています。
- マイナ保険証を利用できる環境を整備しています。
- マイナ保険証の利用に関するポスターを掲示しています。
【院内感染防止対策に関する取組事項】
- 1.院内感染対策に関する基本的考え方
感染防止対策は、安心安全な医療提供の基盤となるものです。
当院は、感染防止対策を病院全体として取り組み、病院に関する全ての人々を対象として院内感染発生の予防と発生時の速やかな対応を行うことに努めます。 - 2.院内感染対策のための委員会その他の当該病院の組織に関する基本的事項
当院における感染防止対策に関する方策決定のため、院内感染対策委員会を設置し、毎月1回会議を行い感染防止対策に関する事項を検討します。
また、院内感染対策小委員会を設置し、感染防止対策の実務を行います。 - 3.院内感染対策に関するための従業者に対する研修に関する基本方針
職員の感染防止対策に対する意識知識技術向上を図るため、全職員を対象とした研修会講習会を年2回以上行っています。 - 4.感染症の発生状況の報告に関する基本方針
法に定められた感染症届出の他、院内における感染情報を把握し、院内感染対策委員会で検討及び現場へのフィードバックを実施しています。 - 5.院内感染発生時の対応に関する基本方針
感染症患者が発生または疑われる場合には、院内感染対策委員会が感染対策に速やかに対応します。
また、必要に応じ通常時から協力関係にある地域の医療機関や保健所と速やかに連携し対応します。 - 6.患者等に対する当該指針の閲覧に関する基本方針
本取組事項は院内に掲示し、患者さま及びご家族などから閲覧の求めがあった場合には、これに応じます。 - 7.その他の当院における院内感染対策の推進のために必要な基本方針
院内感染防止対策の推進のため「院内感染対策マニュアル」を作成し、病院職員への周知徹底を図るとともに、マニュアルへの見直し、改訂を行っていきます。
院内感染対策委員会
【歯科診療に係る医療安全対策について】
当院では歯科診療に係る医療安全管理対策について、下記の通り取り組んでいます。
- 医療安全管理、医薬品業務手順等、医療安全対策に係わる指針等の策定
- 医療安全対策に係わる研修の受講ならびに従業者への研修の実施
- 安全で安心な歯科診療を提供するための装置、器具等を設置しています。
設置装置等:AED、パルスオキシメーター、酸素、血圧計、救急蘇生セット、歯科用吸引装置 - 緊急時に対応できるよう、医科医療機関と連携しています。
連携医療機関名:沖縄県立南部医療センターこども医療センター
電話番号:098-888-0123 - 当院は、安全で安心できる歯科外来診療について、厚生労働大臣の定める施設基準に適合し、「歯科外来診療医療安全対策加算1」を算定しています。
医療安全について、ご不明な点がございましたら、担当医までおたずねください。